『ボリショイ・バビロン 華麗なるバレエの舞台裏』試写。
ボリショイ・バレエ団の裏側を追ったドキュメンタリー
『ボリショイ・バビロン 華麗なるバレエの舞台裏』試写へ。
芸術監督セルゲイ・フィーリン襲撃事件から2年、
ボリショイ・バレエ団240年の歴史において、
初めてその舞台裏にカメラが潜入。
カメラが暴くのはボリショイという巨大組織が抱える膿であり、
襲撃事件はあくまでもサイドストーリーの印象。
作中はマリーヤ・アレクサンドロワをはじめ、
ダンサーたちの証言を交え、
カンパニーの裏側が赤裸々に語られてゆく。
各々が抱える不満を容赦なく吐き出す様は、
ボリショイ側がよくOKを出したなというほど。
何よりフォーゲルのキラワレモノぶりにはびっくり。
編集の仕方もあろうが、
スターダンサーだった時代を知る者にとっては、
何だか気の毒になるくらい。
事件は表向き解決はしたが、
ホントのところ何だったのか。
キーパーソンとされたアンジェリーナ・ヴォロンツォーワは
事件後ミハイロフスキー劇場バレエに移籍。
年末のミハイロフスキー来日公演では白鳥を踊り、
念願は一応叶ったようにも見えるけど……。
『ボリショイ・バビロン 華麗なるバレエの舞台裏』は、
2015年9月19日より
Bunkamuraル・シネマほかにて全国順次公開。