大ヒットミュージカルを映画化『ラスト5イヤーズ』
映画『ラスト5イヤーズ』試写。
原版はトニー賞受賞の気鋭、ジェイソン・ロバート・ブラウンの
ミュージカル『ラスト・ファイブ・イヤーズ』。
2001年に米国タイム誌が選ぶベストショー10に選出され、
その後オフ・ブロードウェイで大ヒットを記録。
日本では、山本耕史主演により舞台化を果たしています。
メガフォンを取ったのは、『P.S.アイラヴユー』(2007)の
リチャード・ラグラベネーズ監督。主演のキャシー役は
『マイレージ、マイライフ』(2009)でアカデミー助演女優賞に
ノミネートされたアナ・ケンドリックが、ジェイミー役を
ミュージカル出身のジェレミー・ジョーダンが務めています。
物語の主人公は、ニューヨークに暮らす女優の卵のキャシーと、
小説家志望のジェイミー。若くして成功への階段を駆け上がる
夫・ジェイミーの一方、女優として一向に芽の出ないキャシー。
いつしかふたりの歯車は狂い……。
全編ほぼ台詞は歌で、ダンスシーンはちょっぴりと。
何より面白いのが、5年の月日を描写する時間軸の扱いです。
キャシーの視点は愛の結末から出会いに向けて、
ジェイミーの視点は恋の始まりから結末に向けて。
逆行する時の流れが、スレ違うふたりの心を浮き彫りにするかのよう。
4月25日よりロードショー