劇場閉鎖に泣く。
2015年3月31日をもって閉館を迎えた青山劇場・青山円形劇場。
青山バレエフェス、ダンストリエンナーレ、ダンス・ニュー・エアー……。
どれほどの劇場文化がここで育まれてきたことか。
もろもろ政治絡みの話も聞こえてきたりするけれど、
ダンスマニアにとっては純粋に聖地のひとつ。
惜しまれてなりません。
1985年のオープンから閉館までの公演チラシやパンフ、
記録映像の数々は早稲田大学演劇博物館に引き継がれ、
整理後順次公開する予定とのこと。
プロデューサーの小野さん、最後まで尽力されていたようです。
大変お世話になりました。
劇場閉鎖問題は青山に留まらず。
なかでも年間約150日がバレエ公演に利用されているゆうぽうとの閉鎖は深刻。
キャパや立地、舞台機構にしても、
代わりとなる劇場が果たしてどれほどあるものか。
お稽古人口は多くても、プロとして成り立たちにくいのが日本のダンス界。
劇場の消滅は、さらにそこに拍車をかける。
劇場の閉鎖は、文化衰退へのまぎれもない近道。